第1回 ファーブラ 当事者研究発表会 フォトレポート
先日デイケア・ファーブラで、第1回当事者研究発表会が行われました。 その模様をフォトレポートでお伝えしたいと思います。 ファーブラではこれまでたくさんの当事者研究が生まれてきましたが、この日はその研究者が一同に集結し、いままでの研究成果を存分に発表します。 また今回の発表者の中から、『べてるまつり』の全国当事者研究交流会で当事者研究を発表する方が選ばれます。


参加エントリーはなんと14人
ファーブラの当事者研究の歴史を感じます。
研究テーマもじつに様々。
●カテゴリーは 幻聴さん部門
●お客さん部門
●全力疾走部門
●サバイバル部門
に分かれています。
「全部OKの研究」「くどさの研究」「ガラスのハートの研究」「苦労の丸投げの研究」など実にユニークでオリジナリティーにあふれる研究テーマが目白押しです。

 


 

まずはじめに向谷地宣明さんのあいさつから。 向谷地さんがファーブラにいらっしゃっるようになってから、当事者研究は目覚ましい発展をとげました。本や講演会でしか触れることのできなかった「べてる文化」が輸入され、「ファーブラ文化」と融合したのです。私たちがやってきた当事者研究は、自分の成育歴を振り返り、自分を見つめなおし、人間理解を深めることによって人と繋がっていくというものです。一方べてるの当事者研究から学んだのは、自分を眺め、仲間と連帯し、試行錯誤の中自分の助け方を発見していくということです。この融合により、研究がより私たちにとって身近なものになり、研究による繋がりも広がりをみせています。


 

いよいよ研究発表開始です。左の写真はサトラレの苦労のあるりかさんの「全部OKの研究」発表です。りかさんは病気の自分を受け入れることができずに全力疾走してきましたが、研究をすすめると、実は幻聴さんに助けられていたというメカニズムが分かってきました。べてるの吉野さんの研究と同じく、人との繋がりの少なかったりかさんを、幻聴さんが助けてくれていたのです。りかさんはファーブラで「弱さの情報公開」をし、たくさんの仲間ができて、安心して自分の病気を受け入れることができました。そして自分のすべてを肯定的に受け入れることができたようです。


 

左の写真は「苦労の丸投げ」のテーマを出してくれた関口さんのスライドです。関口さんはお客さんと誤作動の専門家で、その道の第一人者です(笑)ファーブラでも「山田電器事件」や「阿部先生爆発事件」など数々のユーモアのあるエピソードで皆を楽しませてくれています。関口さんの研究で大切なポイントは、人間関係や仕事がうまくいっていなかったのは、実はお客さんに操られて誤作動をしていたのだという発見です。最近ではお客さんと交信をして、上手にご自分を助けています。


 

今回の発表会は涙あり、笑いありで本当に感動的なものでした。研究を通しての人生とか生き方とかが透けて見え、例えていうなら素晴らしいストーリーの映画を見た後のような気持ちになりました。「ファーブラ」とは物語という意味ですが、それぞれのメンバーさんが自分なりの物語の紡ぎなおしているのかもしれません。今後もどんな素晴らしい才能が生まれるか本当に楽しみです。


 

べてる祭り参加者の発表です。 星野さん、島田さん、村岡さん、長谷川さんの4人が8月のべてる祭りに参加することになりました。島田さんの「つながり憲法の研究」は、『こころの元気』8月にも掲載される予定ですので、こちらも楽しみにご覧ください。

 

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